水まわりは、家の中でも特にトラブルが起こりやすい場所です。
毎日使うお風呂やキッチン、洗面所、トイレは気候と日常生活の影響を強く受けるため、ちょっとした汚れや環境変化が大きな問題に発展することがあります。
手入れが行き届いていないことが原因で、高額な修理費用が発生するケースがあるので注意しましょう。
水まわりで起こりがちなトラブルと、その背景にある原因をわかりやすく解説します。
お風呂場や夏のキッチンまわりは、高温多湿が招く雑菌・カビの増殖でトラブルが起こりやすいです。
日本の夏は高温多湿で水まわりは特に湿気がこもりやすいため、適切な手入れをしないといけません。
もっとも高温多湿の影響を受けやすいお風呂場では、壁・床・排水口などに水滴が残ったまま放置されると、わずか1~2日で黒カビが発生することもあります。
換気や掃除の状況によっては、夏以外でも短期間で黒カビが発生するので注意しましょう。
キッチンは夏場の高温多湿な環境だと、シンクや排水口に残った食べカスや油が急速に腐敗します。
悪臭の原因になるほか、ぬめりが水詰まりの原因になり、雑菌増殖がパッキンなどの消耗品を劣化させる原因になるので注意してください。
油・髪の毛・石けんカスが、住宅の水まわりにおける代表的な日常汚れです。
排水口などに設置するネットやトラップで大きな汚れを取ることができますが、配水管へ流れるのを完璧に防ぐことはできません。
また、排水口付近で受け止めた汚れは、放置するとヘドロになってネットなどの小さな隙間を通過してしまいます。
水詰まりの主な原因は、排水管の内部で日常汚れが大きな塊となり水の流れを防いでしまうことです。
日常汚れによる水詰まりは代表的なトラブル事例なので、汚れが蓄積されたネットを放置しないなど、毎日の掃除で対策が必要です。
キッチンの場合は液体の油が、配水管の中で塊になってしまう水詰まりトラブルが多いため、廃油はなるべくシンクに流さないようにしてください。
油の塊が原因で水詰まりが起こった場合は、高圧洗浄による高額な修理が必要になるケースが多いです。
揚げ物をした際に出る廃油はペットボトルに入れてゴミとして出し、フライパンで炒め物をした際などに余った油は、キッチンペーパーに吸い込ませて可燃ゴミに出しましょう。
詰まりなどの水まわりトラブルは、汚れだけではなく配管の構造や施工状況が影響している場合があります。
構造上や施工時の問題は、以下の事例が多いです。
排水管はわずかに傾斜がつけられており、この角度が正しくないと水がスムーズに流れず、汚れが途中で停滞しやすくなります。
施工時の問題や、地震・外部からの衝撃などで勾配が変化してしまうケースがあります。
カーブが多い配水管だと、流れが弱くなって汚れが滞留しやすいです。
築年数が古い住宅は曲がりが多い構造になっていることがあり、水詰まりが起こりやすい傾向があります。
ダブルトラップとは、一つの配管系統に2つ以上の排水トラップが直列に設けられている状態で、施工時に発生する問題です。
リフォームによる重複や、古い住宅で設備側にトラップがついていない場合、屋外の排水マスのトラップと組み合わさり二重になるケースがあります。
排水経路に「二重の水封」ができてしまうダブルトラップの状態だと、水が流れにくくゴボゴボと異音がする症状が出てきてしまいます。
これは汚れや空気が留まりやすくなっているサインで、詰まりの頻度が増える原因となるため、1つのトラップを除去してダブルトラップを解消するか、配管に通気弁を取り付けて空気の逃げ道を作るなど工事が必要です。
ダブルトラップになっている場合は、配管工事を施工した業者に相談してみてください。
起こりがちな水まわりトラブルとその原因を理解すれば、適切な対策と早期解決ができ、大きなトラブルへの発展を回避できます。
毎日の掃除も大切ですが、気候などの環境による影響や、構造上の問題が原因の可能性もあることを覚えておきましょう。
トラブルの起こりやすい条件が揃っている場合は、日常的なメンテナンスを重点的に行い、必要に応じて配管の工事や湿気対策のリフォームを検討するとよいでしょう。


